2017/12/27
アフィリエイト広告を6ヶ月間出稿して分かったメリット・デメリット
「アフィリエイトに広告出稿するメリットって何だろう…」と悩んでいませんか?
広告主として6ヶ月間契約しているうちに、メリットもデメリットも感じることができました。しかし、結論を言うとアフィリエイト会社を使う利点のほうが多いです。良いところも悪いところも書くので、これから広告出稿を検討している担当者は参考にしてください。
アフィリエイトは費用対効果が高い
アフィリエイトは売上が発生してからお金を支払う「成果報酬型」の広告で、費用対効果が高い宣伝方法と言われています。リスティング・DSP・記事広告などの宣伝方法も試しましたが、1番安い費用で1番高い効果を出しているのがアフィリエイト広告です。
あくまで一例ですが、CPA(コンバージョン1件あたりの費用)は、アフィリエイトが4000円、リスティングが5000円、DSPが10000円、記事広告が効果なしといった感じ。報酬単価を少し高めに設定していますが、他のウェブ広告のCPAより全然安い金額で済むのがメリット。
広告主は後から報酬単価を自由に変えられるので、「効果が実感できないときは報酬を上げる」「費用がかさむときは報酬を下げる」という対応が取れます。または、優秀なアフィリエイターだけに「特別単価(特単)」を出して広告掲載位置を交渉できるのが良いところです。
メディアの露出が増え、認知度が上がる
沢山のサイトにバナーやテキストリンクを掲載してもらえるため、露出が増えて認知度が上がるのがアフィリエイト広告に出稿するメリットです。もし仮にコンバージョンが1件も発生しなくても、バナー広告として役割を果たしてくれるでしょう。
最近のアフィリエイトサイトはブログ型として運営していることが多く、一般のユーザーでも馴染めるデザイン・文体になっています。そのため、何となくGoogle検索してブログを見に来た人たちが、私たちのサイトを知るきっかけになり得るかもしれません。
知名度が上がるにつれて、指名検索(サイト名や会社名での検索)が増えます。ビッグワードや「+最安値」「+比較」などの競合性が高いキーワードに比べると、指名検索はSEO難易度が圧倒的に易しいので、アフィリエイト経由外でも効率よく集客できるでしょう
Web担当者1人でも管理が楽
リスティングやDSPなどの広告周りを1人で担当していますが、アフィリエイト広告が1番管理するのが楽です。提携承認や成果承認にかかる時間は1日10分程度でしょうか。アフィリエイト広告のメリットは他の仕事に支障をきたすことなく稼働できることだと実感しています。
手間がかかるのは、コンバージョンタグの埋め込み・バナーやテキストの登録・メルマガの文章作成を行う導入時だけでしょう。「1日10分かかる」と先ほど書きましたが、毎日チェックする必要は決してなく、1週間や2週間おきに確認しても全然問題ありません。
アフィリエイト広告の効果測定は専用のレポートで簡単に行なえるのがメリットです。稼働サイト数・インプレッション数・クリック数など一通り確認できる広告代理店がほとんど。より詳しいデータを見たいときはユーザーエクスプローラを使い分けできます。
効果が出るロングテールキーワードが分かる
アフィリエイト広告で成果が上がると、「どのサイトのどのページから流入したか」が広告主の管理画面で確認できるようになります。具体的なキーワードは表示されませんが、サイト分析することで、効果が出るロングテールキーワードが手に取るように分かります。
オウンドメディアやブログを運営している会社なら、そのまま記事作成のキーワード選定に活かすことができるのがメリット。アフィリエイトにずっと依存するのではなく、自社の資産に変えていくことができるでしょう。将来的には脱アフィリエイトも可能です。
しかし、アフィリエイターも馬鹿ではありません。リダイレクトをかけたり、rel属性にnoreferrerを指定することで、意図的に流入元を分からなくさせる人たちが多いのが現実です。「流入元が見えるサイトがあればラッキー♪」くらいに思っておきましょう。
競合他社の影響で効果が不安定になる
アフィリエイト広告の効果は、競合他社の影響で不安定になるのがデメリットです。なぜなら、アフィリエイターはより簡単な成果地点で、より高額な報酬金額の広告を掲載したいから。同じジャンルの他の広告が魅力的なら、今すぐにでも乗り換えしてしまうでしょう。
例えば、成果地点が「口座開設」と「●万円以上入金」のFX案件なら口座開設のほうが圧倒的に有利です。「会員登録」と「有料課金」の恋活アプリ案件なら前者が選ばれるでしょう。もちろん、その中で報酬金額が1番高いアフィリエイト広告が人気を集めます。
競合他社が報酬金額を上げたり、新規競合が参入してくることで、体感できるくらい効果が不安定になります。「費用対効果の限界まで報酬単価を上げる」「成果地点を易しくする」など対策をして、アフィリエイターに掲載し直してもらう必要があるでしょう。
質の悪いコンバージョンが出てくる
アフィリエイターが勝手に宣伝してくれるのがメリットですが、同時にアフィリエイト広告のデメリットでもあります。なぜかというと、宣伝手法によっては質の悪いコンバージョンが増えるからです。間接的にブランドが傷つく可能性もあるでしょう。
具体的には、「育毛剤に発毛効果がある」と薬機法違反をしたり、「この映画が見れるVOD」とライセンス切れの作品を紹介されるなどの事例が考えられます。とはいえ、広告主は不正なコンバージョンを否認できるので、そこまで不安になる必要がありません。
しいて言えば、提携後の否認は承認率が下がって掲載状況に影響するので、提携前にサイト自体を否認しておきたいです。アフィリエイト広告のメリットは管理が楽なことですが、怪しいサイトを拒否するなどの最低限の管理を怠ってはいけないでしょう。
アフィリエイト広告のメリット・デメリットまとめ
いかがだったでしょうか。
以上が、広告主から見たアフィリエイト広告のメリットとデメリットでした。他サイトでは、「リスクが少ない」「低予算でできる」「短期間で始められる」と良いところを紹介されていますが、その点ではリスティング広告が圧勝なので取り上げていません。
また、デメリットとして「効果が出るのが遅い」とありますが、ランキング形式のアフィリエイトサイトに掲載されればすぐに効果を実感できます。未開拓の新規ジャンル以外は出稿開始から2週間前後でコンバージョンが発生すると思います。